台風後の屋根点検は必須!大阪市で多い強風被害と修理のポイント
1月 9, 2026

台風が通過した後、屋根の状態が気になることはありませんか。
大阪市は建物が密集しているエリアも多く、風の通り道や渦の影響で、屋根に負担がかかりやすい地域といわれています。
ぱっと見では異常がなさそうでも、棟板金の浮きや瓦のズレなど、気づきにくい傷みが起きている場合があります。
こちらでは、台風のあとに確認しておきたい屋根のチェックポイントを中心に、特に注意したい棟板金や瓦の被害についてご説明をさせていただきます。
あわせて、訪問業者から急に声をかけられたときの考え方や、火災保険(風災補償)が適用される可能性についてもお伝えさせて頂きます。
大切なお住まいを守るためのご参考にお読みいただけますと幸いでございます。
台風通過後に確認すべき屋根の被害箇所
大阪市では毎年台風が接近・通過し、そのたびに強風による屋根被害が報告されています。
特に建物の高さや密集度が高い地域では、風の渦や飛来物の影響が大きくなりやすい傾向があります。台風が去ったあと、見た目に問題がなさそうに見えても、屋根にはさまざまな形でダメージが残っている可能性があります。
放置すると雨漏りや追加の破損につながることもあるため、早めの点検が大切です。
棟板金(屋根のてっぺんの金属)の浮き・飛散
棟板金とは、屋根の最も高い部分である「棟」を覆う金属製の部材で、屋根材の接合部から雨水が浸入するのを防ぐ役割を担っています。
スレート屋根や金属屋根などで用いられることが多く、屋根の頂点に位置するため、台風の強風で影響を受けやすい箇所のひとつです。
強風が棟板金に当たると、固定している釘やビスが緩んだり抜けたりすることがあります。
その結果、棟板金が浮いたり、めくれたりする状態になる場合があります。
初期は小さな浮きでも、その隙間から雨水が入り、下地の木材(貫板)を傷める原因となることがあります。
特に、棟板金を固定する貫板が劣化している場合は、固定力が弱まり、めくれや飛散のリスクが高まりやすくなります。
浮きが進行すると、強風にあおられて棟板金が剥がれ、飛散してしまうケースもあります。
飛散した棟板金は、近隣の建物や車両、通行人へ影響する可能性もあるため注意が必要です。
少しでも気になる点があれば、無理に触らずご相談いただければと思います。
瓦のズレ・割れ・落下による二次被害
瓦屋根は耐久性に優れる屋根材ですが、台風の強風や飛来物の衝撃を受けると、ズレや割れが起きることがあります。
大阪市のような都市部では、周辺から飛んできたものが当たるケースもあるため注意が必要です。
強風は、瓦を固定している漆喰(しっくい)や釘に負担をかけ、瓦本体を揺さぶります。
これにより瓦が本来の位置からずれてしまうことがあります。
瓦の重なりが不十分になると、雨水が屋根内部に入りやすくなる場合があります。
また、飛来物が衝突することで瓦が割れたり欠けたりすることもあります。
割れた部分から雨水が浸入し、防水シートや野地板(のじいた)が濡れることで、雨漏りにつながるケースも見られます。
さらに注意したいのが、瓦の落下や飛散です。
瓦は重量があるため、落下すると人身事故や車両・近隣建物への損害につながる可能性があります。
ズレや割れは放置するほど雨漏りのリスクが上がり、補修範囲が広くなる傾向があるため、早めの確認が安心につながります。
以下の表に、瓦の被害と主な影響をまとめます。
| 被害の種類 | 主な状況 | 考えられる影響・二次被害 |
|---|---|---|
| 瓦のズレ | 強風により瓦が適切な位置から移動し、重なりが不十分になる。 | 雨水の浸入、下地の腐食、防水シートの劣化、雨漏りの発生。 |
| 瓦の割れ・欠け | 飛来物の衝突や強風による振動で瓦にヒビが入る、一部が欠け落ちる。 | 雨水の浸入、下地の腐食、雨漏りの発生、美観の損なわれ。 |
| 瓦の落下・飛散 | 瓦が屋根から落ちる、強風で飛ばされる。 | 人身事故、車両や近隣建物への物的損害、雨漏りの発生、下地材の露出。 |
屋根の被害は下からでは見えないことが多い
台風による屋根の被害は、地上からでは把握しにくいことが多いです。
棟板金のわずかな浮きや、瓦の小さなひび割れ、漆喰の剥がれなどは、下から見上げるだけでは見落としやすいポイントです。
また、飛来物による小さな傷や、雨樋の中にたまったゴミなども地上からは確認しづらい場合があります。こうした見えにくい被害が雨漏りや追加の破損につながるケースもあるため、専門家による点検が安心につながります。
なお、ご自身で屋根に上ることは転落の危険があるだけでなく、屋根材を傷める可能性もあるため避けてください。
近所の訪問業者に「屋根が浮いてる」と言われたら?
台風のあと、突然訪問してきた業者から「屋根が浮いている」「瓦がずれている」などと声をかけられることがあります。
中には不安をあおり、必要以上の工事を勧めるケースもあるため、落ち着いて対応することが大切です。
その場で契約を決めたり、安易に屋根に上がらせたりせず、次の点を目安にしていただけますと幸いでございます。
- 即決を迫られても、いったん保留にして状況を整理する。
- その場で契約書にサインしたり、工事の許可を出したりしないようにする。
- 「今すぐ工事しないと危ない」と強く言われた場合ほど、冷静な確認が必要です。
- 依頼前に、実績・口コミ・保険加入状況なども確認しておくと安心です。
焦らずに複数の情報で確認することが、納得できる修理につながります。
ドローンや高所カメラを使った「証拠写真」のある調査
近年では、ドローンや高所カメラを活用した点検も増えています。
屋根に上らずに状況を確認できるため、安全性が高く、屋根全体の状態を把握しやすい点がメリットです。
また、写真や動画として記録が残ることで、被害状況を目で確認しながら説明を受けやすくなります。火災保険の申請を検討する際にも、被害状況を示す資料として役立つ場合があります。
点検方法の特徴を表にまとめました。
| 点検方法 | メリット | デメリット | 主な確認項目 |
|---|---|---|---|
| 地上からの目視 | 手軽に実施可能 | 見える範囲が限られる、詳細な被害を見落としやすい | 大きなズレや破損、雨樋の詰まり(外側から見える範囲) |
| 屋根に上っての点検(有人) | 詳細な点検が可能 | 転落リスク、屋根材を傷つける可能性、時間と費用がかかる | 瓦のひび割れ、棟板金の浮き、漆喰の剥がれ、コーキングの状態 |
| ドローン・高所カメラ | 安全性が高い、詳細な記録が可能、客観的な証拠、お客様との情報共有 | 専門知識と機材が必要、天候に左右される場合がある | 瓦・スレートのズレ・割れ、棟板金の浮き・サビ、雨樋の損傷、防水シートの状態(一部) |
台風被害なら火災保険が適用される可能性があります
台風による強風で屋根が被害を受けた場合、火災保険の「風災補償」が適用される可能性があります。火災保険は火事だけでなく、台風や突風、竜巻などの自然災害による損害を補償対象としていることが一般的です。
契約内容によっては、修理費用の負担を軽減できる場合があります。
火災保険の「風災補償」とは?
火災保険には、火災以外にも自然災害を補償する項目が含まれていることがあります。
台風による屋根の破損や飛散、雨樋の損傷などは「風災補償」の対象となる場合があるため、保険証券などで契約内容を確認してみてください。
- 屋根瓦の飛散・破損
- 棟板金の浮き・剥がれ
- 雨樋の破損・変形
- カーポートの損壊
- 窓ガラスの破損(飛来物によるものなど)
ただし、経年劣化による損傷や台風と関係のない破損は対象外となることがあります。
また、免責金額(自己負担額)の設定によっては、修理費用が一定額を下回ると保険金が支払われない場合もあります。
火災保険申請の具体的な流れとポイント
火災保険を申請する際の一般的な流れと、進める際のポイントをまとめます。
1. 被害状況の確認と写真撮影
まずは安全を最優先にし、確認できる範囲で被害箇所を撮影します。
全体がわかる写真、被害箇所のアップなど、複数の角度で残しておくと整理しやすくなります。
2. 保険会社への連絡
被害が確認できたら、加入している保険会社へ連絡し、被害発生日・状況などを伝えます。
3. 調査と見積もり
屋根修理の専門業者に依頼し、被害調査と見積もりを作成してもらいます。
ドローンなどで撮影した画像がある場合は、状況説明の資料として役立つことがあります。
4. 保険会社による損害鑑定
保険会社が損害鑑定を行う場合があります。
提出書類や状況説明が必要になることもあるため、調査内容を整理しておくとスムーズです。
5. 保険金の支払いと修理
保険金の支払いが決まったら、修理内容を確定し施工へ進みます。
支払い時期は契約や保険会社の運用によって異なるため、確認しておくと安心です。
火災保険申請における注意点
虚偽申請や過剰請求に注意
「保険金が必ず出る」などと断定し、不必要な工事を勧める業者には注意が必要です。
内容を冷静に確認し、説明が丁寧な業者へ相談することをおすすめします。
申請期限を確認する
火災保険の申請には時効が設けられていることがあります。
時間が経つほど原因の特定が難しくなるケースもあるため、被害に気づいたら早めの相談が安心です。
免責金額(自己負担額)の確認
免責金額が設定されている場合、損害額が免責金額を下回ると保険金が支払われないことがあります。契約内容を確認しておくと判断がしやすくなります。
よくある質問:火災保険に関するQ&A
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| 経年劣化による屋根の損傷は補償されますか? | 基本的に経年劣化は補償対象外となることが多いです。ただし、台風による損害と判断される場合は対象となる可能性があります。 |
| 保険申請は自分でできますか? | はい、申請は可能です。書類準備や状況整理が必要になることもあるため、業者がサポートしている場合は相談すると進めやすくなります。 |
| 保険金で修理費用が全額まかなえますか? | 契約内容や免責金額、損害額によって異なります。全額となる場合もあれば、一部となる場合もあります。 |
| 保険会社から指定された業者で修理しなければなりませんか? | 通常はご自身で修理業者を選べます。複数社の説明や見積もりを比較し、納得できる業者へ依頼することが大切です。 |
台風のあとは、屋根の被害が小さく見えても、時間が経ってから雨漏りや下地の傷みとして出てくることがあります。
特に棟板金の浮きや瓦のズレは、地上から気づきにくい一方で、放置すると被害が広がりやすいポイントです。
また、訪問業者の指摘で不安になった場合でも、その場で判断を急ぐ必要はありません。
証拠写真のある点検や、複数社での確認を行うことで、状況を整理しながら納得できる対処につなげやすくなります。
火災保険(風災補償)の対象となる可能性もありますので、被害が疑われる場合は早めに記録を残しておくことも大切です。
屋根について、気になることがございましたら、お気軽にリキれんまでご相談ください。
状態に合った点検・修理方法をご提案させて頂きます。