カラーベスト(スレート)屋根の塗装メンテナンス|縁切り・タスペーサーの重要性
1月 7, 2026

カラーベスト(スレート)屋根の塗装メンテナンスは、屋根をきれいに保ち、建物を長持ちさせるために大切な作業です。
中でも重要になりやすいのが「縁切り」という工程で、ここが不十分だと、塗料で屋根材のすき間が塞がってしまい、雨水がうまく抜けずに「毛細管現象」によって雨漏りにつながることがあります。
こちらでは、縁切りの方法としてよく挙げられる「カッターでの縁切り」と「タスペーサー工法」の違いについてご説明をさせていただきます。
あわせて、雨漏りを防ぐために押さえておきたい塗装メンテナンスの考え方を、できるだけわかりやすくお伝えさせて頂きます。
高圧洗浄のポイント、ひび割れ補修(コーキング)の注意点、アスベストを含む可能性がある古い屋根材の対処まで、屋根塗装で失敗を避けるための目安として知っていただけますと幸いでございます。
カラーベスト屋根の塗装に必須の工程「縁切り」とは
カラーベスト(コロニアル、スレート)屋根の塗装メンテナンスでは、「縁切り」がとても大切な工程のひとつです。
カラーベスト屋根は、屋根材が重なり合う形で施工されており、重なり部分には小さなすき間があります。このすき間は、屋根材の下に入り込んだ雨水を外へ逃がすための通り道として働いています。
ところが、塗装をするときにこのすき間が塗料で塞がってしまうと、雨水の逃げ道がなくなり、屋根の中に水が溜まりやすくなります。
そこで、塗料で塞がれた部分にあらためてすき間をつくり直す作業が「縁切り」です。
縁切りが適切にできていると、雨水が抜けやすくなり、雨漏りや屋根材の傷みを防ぎやすくなります。
反対に縁切りが不十分だと、屋根を守るための塗装が、結果として屋根の状態を悪化させてしまう可能性もあります。
塗装の見た目だけでなく、屋根の「水の流れ」を整える工程として考えるのがポイントです。
塗料で屋根材の隙間が埋まると雨漏りする理由(毛細管現象)
カラーベスト屋根の塗装で、重なり部分のすき間が塗料で完全に塞がれてしまうと、雨水が外に出にくくなり、屋根の内部に滞留しやすくなります。
ここで関係してくるのが「毛細管現象」です。
毛細管現象とは、細いすき間に水分が吸い上げられるように入り込む現象のことです。屋根材の重なり部分が塗料で塞がれてしまうと、狭いすき間が“水を引き込みやすい形”になり、雨水が屋根材の下へ入りやすくなることがあります。
さらに、いったん入った雨水が抜けにくくなるため、屋根材の裏側や下地に水分が残ってしまう場合があります。
水分が残る状態が続くと、次のようなトラブルにつながることがあります。
- 雨漏り:屋根材の下に溜まった水が室内側へ回り込み、雨漏りとして現れることがあります。
- 下地材の腐食:野地板や垂木などが湿った状態になり、傷みが進むことがあります。
- 屋根材の劣化:凍結と融解を繰り返すことで、ひび割れ・欠けなどが起こりやすくなります。
- カビ・コケの発生:湿気がこもることで繁殖しやすくなり、美観の低下や劣化を招くことがあります。
こうしたリスクを減らすためにも、塗装後(または塗装工程の途中)で縁切りを行い、屋根材のすき間を確保することが重要となります。
カラーベスト(スレート)屋根の塗装は、見た目を整えるだけでなく、雨水の流れを正しく保ち、屋根を長持ちさせるための大切なメンテナンスです。
中でも縁切りは、雨漏りリスクを左右しやすいポイントのため、タスペーサーの使用可否や屋根材の状態を踏まえて、丁寧に進めることが重要となります。
また、ひび割れ補修には限界があることや、築年数によってはアスベスト含有の可能性があることなど、屋根塗装は事前の判断が仕上がりと安心感に直結しやすい工事でもあります。
まずは現状の屋根がどの段階にあるのかを点検で確認し、塗装が適しているのか、カバー工法や葺き替えも視野に入れるべきかを整理しておくと、後悔のない選択につながります。
私たちリキれんは、皆様の大切なお住まいを守るために工程の内容まできちんと説明し、納得できる方法でメンテナンスを進めるよう心がけております。
気になることがございましたら、お気軽にご相談ください!